OCTは近年注目を集めている医療・医薬用光画像診断手法である。計測対象の内部からの後方散乱光/反射光を数μmの分解能で断層計測することができ、低侵襲・非接触・リアルタイムな断層画像を取得することができる(この分解能は超音波診断装置に対して10~100倍の高分解能な特性である)。現在、眼科・皮膚科・細胞病理学などさまざまな応用がなされている。

画像情報

OCTでは、対象内部からの後方散乱光の強度と光の時間遅延を計測することで断層画像を再構築する。一般的に1ラインの断層信号取得をA-lineスキャンまたは、軸方向スキャンと呼び、サンプルに入射する光線をサンプル表面に対して平行に1次元掃引することで2次元断層像、2次元に掃引することで3次元立体像を取得することができる。画像構築する際の信号をグレースケールや擬似カラーで表現することで、病理学などで使用する画像情報へ変換して使用している。

特徴と応用

OCTはその低侵襲性/リアルタイム計測/サンプル加工不要などの特性を生かして光生検として使用され、以下のさまざまな特徴のもと応用され始めている。

  1. 一般的な切除生検が危険もしくは不可能な場合(眼、動脈、神経細胞など)
  2. 切除生検がエラーを含んでいる場所の場合、生検や細胞病理学はガンなどを含む多くの病気の診断の標準ではあるが、偽陰性所見の場合、診断ミスが起こる。そこでOCTを用いた所見を事前に行うことで、サンプルエラーの確率を低減できる
  3. 介入手順の指針としての利用(血管外科、神経外科手技など)