1. 拡大光学系
拡大光学系は、試料を拡大観察するための光学系である。単式顕微鏡と複式顕微鏡があり、前者では対物レンズによる実像をCCDカメラにより直接観察する。後者では、対物レンズで拡大された試料の実像を、接眼レンズで更に拡大して観察を行う。図1に複式顕微鏡の原理図を示す。拡大倍率は、対物レンズと接眼レンズの倍率の積となる。
図1 複式顕微鏡の拡大光学系原理
1.1. 対物レンズ
顕微鏡において、対物レンズは最も重要な光学要素である。倍率は一般的に×4~×100から、高倍率のものでは×250倍まである。画角が小さいため、中心部で発生する収差と像面湾曲の補正が重要となる。また、顕微鏡の分解能は対物レンズの開口数(NA: numerical aperture)によって決まる。
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