FRAP(光褪色後蛍光回復法)は分子の動態を見る手法で、細胞の中のある一部分にレーザーを集光し、その部分を褪色させた後、その部分の蛍光の回復を観察する。褪色した周りの分子が動かなければ、褪色した部分はそのまま。それに対し、褪色した周りの分子が動きまわっていると、褪色した部分に周りの分子が入ってくるので蛍光が回復してくる。この回復するスピードを見ると、周りの分子の動きが分かる。分子の動きが早いほど蛍光の回復が早い。下図はFRAPの原理を模式的に示したものである。
FRAPはこのように分子の拡散や細胞内の構造体への結合・解離の速度を計測する。
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