レーザー加工において、加工材料の熱の集中によって、加工部の溶損やバーニングを引き起こす恐れがある。この熱の集中を起こさないためには、レーザー照射と停止を交互に繰り返す、
レーザーパルスのパラメータ
レーザーパルスのパラメータは、ピーク出力、平均出力、繰り返し周波数、デューティ比である。冷却に関わる、繰り返し周波数、デューティ比、平均出力・ピーク出力について簡単に述べる。
繰り返し周波数
繰り返し周波数は、1秒間に繰り返されるオン・オフの回数である。冷却時間を増やすためには、周波数が低いほど良いことになる。
デューティ比
デューティ比は、オン・オフ1周期に占めるオンの時間の割合である。冷却時間を増やすには、デューティ比が低い条件(オンの時間が少ない)となる。
平均出力・ピーク出力
平均出力は、1秒間のパルスエネルギーの総和である。平均出力が同じで、デューティ比が低いほど、パルス当たりのエネルギー(ピーク出力)が大きくなる。パルス当たりのエネルギーが大きい場合は、加工能力が増すだけでなく、熱の影響を与える範囲が狭くなる。
Reference and Links
- 絵ときレーザー加工の実務、金岡優、日刊工業新聞社
- レーザーマーカーのデータベース
- レーザー加工機
- 高精度ファイバーレーザー切断機