レーザーの発振形態
レーザーの発振形態は下記の4つに分けることができる
- 連続発振(CW : Contanious Wave)レーザー
- パルスレーザー:瞬間的な励起によるパルス発振
- Qスイッチレーザー:高強度・短パルス発振(パルスエネルギー大)
- モード同期レーザー:超高強度・超短時間発振(パルスエネルギー小)
図1にレーザー発振形態を図示した。短パルスレーザー、Qスイッチレーザー、及びモード同期レーザーは、例として繰り返し周波数を100 kHzとした。短パルスとQスイッチレーザーのパルス幅は同じであるが、ピーク強度が大きい。モード同期レーザーはパルスエネルギーは小さいが、ピーク強度が大きいという特徴がある。
パルス幅とピーク出力
CWレーザーでは、パルス発振ではないため、ピーク出力は平均出力と同じである。パルスレーザーの場合、パルス幅が広い場合(Qスイッチレーザー)と狭い場合(モード同期レーザー)で、ピーク出力が異なる。図2にその様子を示した。図2から分かるように、パルス幅が狭いほど、ピーク出力(ピーク強度)が大きくなることが分かる。
各種レーザーの発振形態
表1にレーザー加工で用いられる各種レーザーの発振形態についてまとめた。
レーザー媒質 | CW | パルス | Qスイッチ | モード同期 |
---|---|---|---|---|
CO2 | ○ | ○ | ||
エキシマ | ○ | |||
半導体 | ○ | ○ | ||
YAG | ○ | ○ | ○ | |
Ti:Sapphire | ○ | |||
Yb:YAGディスク | ○ | ○ | ○ | |
Erファイバー | ○ | |||
Ybファイバー | ○ | ○ | ○ | ○ |