ビーム品質の評価には、一般的にBPP(ビームパラメータ積:Beam Parameter Products)が用いられる。BPPはビームウェストの半径r0とビームの発散角の半値半幅θの積として定義され、単位は [mm mrad]で表される。

仕様書には、ビーム品質を表すパラメータとして、M2が用いられていることも多い。M2とBPPには、下式の関係がある。ここで、λはレーザーの波長である。

ファイバーレーザーなどでは、レーザーのビーム品質を表す量にはM2因子が用いられる。M2因子を用いた表記法では、高次の横モード光は基本横モードに比べ、M倍のスポット径を有するガウシアン光として取り扱われる。高次の横モード光をレンズで絞った場合、基本横モード光を集光したときのスポットサイズに比べて、ビームの広がり角がM2倍大きくなる。つまりM2 = 1のとき、基本ガウシアン光に一致する。ビームの拡がり角とビーム径が小さければ、ビーム品質は良くなる。

参照

レーザー加工機
高精度ファイバーレーザー切断機