レーザー核融合発電は、重水素と三重水素の核融合反応を利用した次世代のエネルギー生成技術である。レーザー光を1点に集光すると、高温状態をつくることができる。高出力なレーザー光を球状の小さな容器に入れた燃料(重水素と三重水素)に集光し、約1億度まで加熱すると、個体密度の1000倍~1万倍の超高密度プラズマが得られる。この結果、重水素と三重水素の核融合によってヘリウムが生成されると共に、エネルギーが取り出される。核融合発電では放射能をばらまかない。また、どこにでもある水からエネルギーを生み出すことができる。このため、その実現が待ち望まれている。
レーザー核融合では、あちこちでガラスが使われている。核融合を起こすためには極めて高いエネルギーが必要となる。強力なレーザー光を出すには大きなレーザー素子(直径10センチ、長さ30センチ)が必要となる。このような大きなレーザー素子を作るには、ガラスをおいて他にない。レーザー光を燃料容器の1点に集中させるためにも大型のガラス製レンズが使われる。また、燃料容器も直径0.04~0.5ミリの真球状のガラスである。ガラスは身近な存在であるが、一方で、エネルギーの創出になくてはならない存在でもある。
図 レーザー核融合の概念図
参考文献
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