カメラの歴史はレンズ開発の歴史でもあり、今日に至るまで、様々なレンズが開発されてきた。ここでは主立ったレンズの発展の歴史を紹介する。
最初期のカメラは、箱に小さな穴をあけただけの「ピンホールカメラ」もしくは「針穴写真機」と呼ばれていた(図1)。
図1 最初のカメラ。
これはピンホールが、焦点面における絞りの役割を果たす。ピンホールを通った光は、壁面やフィルムに投影され、これを記録する。ピンホールを小さくするほど、くっきりとした像が得られるが、光も少なくなるため、暗い像しか得られなかった。その後、ピンホールの代わりに凸レンズによって明るい像を得ることができるようになった。
図2 カメラ用レンズの変遷。
1812年、凸レンズと絞りを組み合わせることで、コマ収差や非点収差が軽減でき、周辺部の解像度が改善できることが分かった。凸レンズは、表裏ともに、絞りの中心から見て同心円となっており、ペリスコープレンズと呼ばれている。現在のフィルム付きカメラはこの構成が用いられている(図2(a))。
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