外部光学プローブで乳癌を2D、3D近接撮像
米国では、乳癌は肺癌に次ぐ癌腫瘍の主因である。X線マンモグラフィーは癌性腫瘍検出で高い成功率を持つが、偽陰性検出率は20%である。つまり、癌は存在するが見つからない。
フロリダ国際大シルベスター包括的がんセンター(Sylvester Comprehensive Cancer Center)と先進的専門医療(マイアミ、FL)が共同で臨床胸部イメージング研究のために開発した新しいイメージング技術は、ファイバオプティックプローブを利用する。これにより785nmレーザダイオードからの反射光をCCDディテクタに導き、全ヘモグロビン吸収の2D表面マップを生成する(1)。ヘモグロビン値が高くなることは、癌性腫瘍の存在による血管の増加、血液成分が高くなることを示すものであることが明らかになっている。
散乱光イメージング
臨床研究は、乳癌はヘモグロビン濃度の増加(HbT)が特徴であることを証明している。これは、可視波長域以上で増加した光吸収によって検出される。
2Dイメージング用に2つの異なるプローブが設計された。第1世代デバイスでは、785nmレーザダイオードからの500mW出力が6芯のファイバに分けられる。それぞれが組織端では5mW以下の光出力になる。さらに、165芯ファイバが、4×9cm2輪郭プローブ面から照射するために、戻り光をCCDに誘導する。第2世代のデバイスは100mW出力のレーザダイオード6個を持ち、組織端では2つの4×5cm2プローブ面からの出力が5mWとなる。各々照射は3、集光ファイバは96になる。
第2世代プローブは、両方の胸の同時照射の他に、照射均一性を高め、胸のイメージングの反射と透過ができるように設計されている。プローブ用には、開口数(NA) 0.22、600μm径マルチモードファイバを用いた。
(もっと読む場合は出典元へ)
出典元
https://ex-press.jp/wp-content/uploads/2016/07/LFWJ1605_P11_wn02.pdf