サティエンドラ・ナート・ボースはインドの物理学者である。英領インドのカルカッタに生まれたボースは大学の教職としてダッカ大学を経て、カルカッタ大学の教授を務めた。
ダッカ大学にいた頃、『プランクの放射法則と光量子化説』という題の論文をアインシュタインに送っている。これを読んだアインシュタインはボースを高く評価し、論文をドイツ語に翻訳して物理学誌に掲載させている。
これをきっかけとしてボースの光子統計法が広く知られるようになった。次の画像は実際にボースがアインシュタインに送った手紙である。
ボースの論文をもとに、アインシュタインは絶対零度近くまで冷やされた希薄気体が凝縮する事を予言した。これはプラズマ、気体、液体、固体と同様に物質がなりうる1つの状態として捉える事ができる。
その後に類似現象として超電導や超流動が発見された事でこの予言が正しいものである事がわかっている。
自分の論文が尊敬している科学者に認められ、世界的にその名が知られるようになった上に歴史的な発見にまで至ったボースの軌跡は輝かしいものである。
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