現在、日本で使用されている照明用ランプの数量を図1に示した[1]。全体の蛍光ランプが64%を占めていることが分かる。
表1に、代表定期な照明用ランプの総合効率を示した[2]。蛍光ランプは白熱電球より効率は良いことが分かる。このことから、蛍光ランプの使用が高い日本は、省エネルギーが進んでいると言える。しかし、より省エネルギーを求めるためには、蛍光ランプより効率が高い照明が必要になる。
光源の種類 | 総合効率(lm/W) | ||
---|---|---|---|
白熱電球 | 100W | 15 | |
ハロゲン電球 | 500W | 21 | |
蛍光ランプ(白色) | 36W | 75 | |
100W | 80 | ||
蛍光ランプ(3波長) | 36W | 87 | |
Hf蛍光ランプ | 45W | 91 | |
HIDランプ | 高圧蛍光水銀ランプ | 400W | 48〜52 |
メタルハライドランプ | 400W | 41〜90 | |
高圧ナトリウムランプ | 360W | 50〜123 | |
定圧ナトリウムランプ | 180W | 140 |
このような中、複数企業の店内照明のLED照明の利用、誘導看板のLED化等を図り、電力使用量削減の具体的な取り組みが加速している。
しかし、LEDを面光源として用いる場合は、複数並べる必要がある。また、点光源として用いる場合は、発熱の影響により効率が悪くなってしまう。この熱による効率の低下を防ぐには、ヒートシンクを大型化する必要があるが、設置場所を限定してしまう。
このような課題を解決する光源として期待されているのは、レーザー光源である。半導体レーザー(LD)を使った照明では、研究レベルでは成功をおさめている[3]。
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