著者:住村 和彦(J-GLOBAL:200901089794489130


基本モードと高次モード
OptiVideo 配信 【光学の基礎】光ファイバーの特性 光ファイバーの伝搬特性 基本モードと高次モード

基本モードと高次モード

光ファイバーへの入射角が最大のモード (光ファイバーの軸に最も近いもの) を基本モードと言い、それより小さい入射角のものを高次モードという。各モードをN次モードと表したとき N をモード次数という。Nは横方向の電界分布における節の数を表しており、基本モードでは N=0である。各モード次数に対応する TE(Transverse Electric mode) モードの電界分布を図に示す。高次モードほど光がコアからクラッドにしみ出すことになる。複数のモードを伝搬できる光ファイバーをマルチモード(多モード)光ファイバー(Multi Mode optical Fiber:MMF)、基本モードだけを伝搬できる光ファイバーをシングルモード(単一モード)光ファイバー(Single Mode optical Fiber:SMF)と呼ぶ。MMFとSMFの違いは、主としてコア径の差から生じる。標準的なSMFの比屈折率差は約 0.3 %、典型的なコア径は 2 ~ 10 μm である。MMF のコア径は 7 μm ~ 3 mm であり、50、62.5、100、200 μm のコア径が一般的である。特に、光通信用のMMFではコア径が 50、62.5 μm のものが最も用いられている。

モード次数とモードの電界分布。(a)N=0、(b)N=1、(c)N=2
図:モード次数とモードの電界分布。(a) N=0、(b) N=1、(c) N=2

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