光ファイバーに異種、あるいは同種の希土類イオンが高濃度に添加されている場合、希土類イオン間で非発光または発光を伴うエネルギー移動が起こることがある。このとき、エネルギーを渡すほうをドナー (donor)、受け取るほうをアクセプタ (acceptor) と呼ぶ。このエネルギー移動現象は、濃度消光や増感作用の原因となる。

Tm添加ファイバー

Tm 添加ファイバーは波長 793nm 付近で励起することによって、2μm 帯で発振する Tm ファイバーレーザーを得ることができる。 1.4~2.6μm の波長の光は網膜まで達しにくいため、Tm ファイバーレーザーはアイセーフレーザーとして知られている。また、2μm 帯には生物の組織細胞内の水の吸収の極大値、大気の窓 (大気の透過特性がよく、太陽や雲からの輻射の影響が小さい) がある。このため、医療用のレーザーメス光源やレーザー距離計測システム、LIDAR (Light Detection and Ranging;レーダーの電波を光に置き換えたもの)、レンジファインダーなどに用いられる。最近では、2045nm においてスロープ効率 53 %で平均出力が 1kW を超す Tm ファイバーレーザーが報告されている。

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