光アイソレータの入出力端に光ファイバーを付けたものをインライン型アイソレータ(インライン型ファイバー付アイソレータ)と呼ぶ。
インライン型アイソレータにも偏光依存型と偏光無依存型の両方あるが、特に偏光依存型で入出力端にPMファイバーをつけたものを、偏波保持アイソレータ(PM Isolator : Polarization Maintaining Isolator)と呼ぶ。PMアイソレータの場合、光をファイバーに入射するとき、偏光子で吸収が発生しないように、入射光の偏光方向とファイバーの軸は正しく合わせてある。
インライン型ファイバー付アイソレータの性能で重要なものは順方向挿入損失、逆方向挿入損失、偏光依存性、偏波分散、反射減衰量である。実際に光アイソレータを購入する際にはこれらのパラメータだけでなく、温度に対しての変動や各部品のバラつきについても注意を払う必要がある。インライン型アイソレータのスペック例を表1に示す。アイソレータは二段化することで、アイソレーション40以上のものが得られる。

インライン型光アイソレータの特性
項目 PIアイソレータ PMアイソレータ
Single stage Dual stage
使用波長 (nm) 1064±10 1064±10 1064±10
最大光パワー (W)
@CW
0.3 0.3 0.3
挿入損失 (dB) ≧1.2 ≧2.4 ≧3.4
アイソレーション (dB) ≧33 ≧35 ≧45
リターンロス (dB)
Input/Output
50/50 55/50 55/50
偏波依存性 (dB) ≦0.2
消光比 (dB) >20 >20
偏波分散 (ps) 0.2
ファイバータイプ SMファイバー PMファイバー PMファイバー

 

順方向挿入損失(Insertion Loss)

一般的に要求される値は0.6~1dB。低挿入損失が強く要求される場合では全温度範囲に対しての最悪値規格で0.5dB以下という要求もある。

逆方向挿入損失(Isolation)

一般的に35dB以上が要求される。偏光型の場合、定められた偏光方向と入射光の偏光方向を一致させないと性能が著しく低下する。また、温度によっても性能が変化するため留意が必要である。

反射減衰量(Return Loss)

反射減衰量とは、光アイソレータ自身が生じる反射である。一般的に50dB以下、場合によっては60dBや65dB以上が要求される。

偏波依存性(Polarization Dependent Loss:PDL)

通常は0.1~0.2dB程度の値が要求され、全温度範囲で規格内に入ることが要求される。また偏光依存性は累積するため、多段中継を行うシステムでは部品に対する要求が極めて高くなる。

偏波分散(Polarization Mode Dispersion:PMD)

単位はpsであり、代表的な要求値は0.1ps程度である。通信システムの伝送速度によって要求が変わる(伝送速度の自乗に比例して規格が厳しくなる)。偏光依存性と同じくこの特性も累積するため、多段中継を行うシステムではそれだけ厳しい要求になる。


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