光ファイバーには様々な種類がある。ここでは最も基本的なファイバーの種類とその特徴を説明する。ファイバーを材料で分けると、石英ファイバーとプラスチックファイバーに分類されるが、ここでは石英ファイバーのみ扱う。また、詳しくはリンク先で説明する。表の中のSMF、DSF、NZ-DSFはITU-Tの国際標準で規格が定められている(GI-MMF;G.651、SMF;G.652、DSF;G.653、NZ-DSF;G.655)。また、表には載っていないが、カットオフシフトファイバー(Cut-off shifted single-mode optical fiber)はG.654で定められている。
ファイバーのタイプ | モード | 説明 |
---|---|---|
ステップインデックス型 マルチモードファイバー(SI-MMF) |
マルチ | モード分散が大きい |
グレーデッドインデックス型 マルチモードファイバー(GI-MMF) |
モード分散が小さい | |
シングルモードファイバー (Single-Mode Fiber:SMF) シングルクラッド ダブルクラッド |
シングル | 零分散波長1.3μm |
分散シフトファイバー (Dispersion Shifted Fiber:DSF) |
零分散波長1.55μm | |
非零分散シフトファイバー (NonZero-DSF:NZ-DSF) |
零分散波長≠1.55μm (例:零分散波長1.6μm&1.4μmなど) |
|
高非線形ファイバー (Highly NonLinear Fiber:HNLF) |
非線形性が大きい | |
低非線形ファイバー | 非線形性が小さい | |
偏波保持ファイバー (Polarization Maintaining Fiber:PMF) シングルクラッド ダブルクラッド |
直線偏波を維持できる | |
ダブルクラッドファイバー (Double Clad Fiber:DCF) |
高出力が可能 | |
フォトニック結晶ファイバー (Photonic Crystal Fiber:PCF) シングルクラッド ダブルクラッド |
広い帯域のシングルモード コア断面積が大きい 波長分散が大きい 複屈折が大きい |
ここでは、基本的で大雑把な分類分けをしたが、実際にはより細かな分類(例:偏波保持ファイバーの中のPANDA、 Bow-Tie 、楕円ジャケットファイバーなど)や、これらの特徴を組み合わせたファイバー(例:偏波保持フォトニック結晶ファイバー、高非線形分散シフトファイバーなど)が存在する。
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