光ファイバー中を伝搬するレーザー光の高出力化に伴い、光ファイバー内での誘導ラマン散乱(SRS)や誘導ブリルアン散乱(SBS)といった非線形光学効果が起こりやすくなる。これが高出力ファイバーレーザーの特性を制限する。この非線形光学現象を避けるためにはコア径の大きな光ファイバーか短尺の光ファイバーが必要である。しかしファイバー長を短くすると、相互作用長が短くなり、ファイバーレーザーの効率が低下してしまう。よって、高効率を維持しながら非線形光学現象を抑えるためにはモードエリア(モードフィールド)が大きな光ファイバーが必要となる。そこで開発されたのが、低NA・大口径化された大モード面積(Large Mode Area : LMA)ファイバーである[1-3]。LMAファイバーはその開発の経緯からも分かるように、多くの場合ダブルクラッドファイバー(DCF)である。
通常のダブルクラッドファイバーとLMAダブルクラッドファイバーの違いを図1に示す。
無料ユーザー登録
続きを読むにはユーザー登録が必要です。
登録することで3000以上ある記事全てを無料でご覧頂けます。
登録することで3000以上ある記事全てを無料でご覧頂けます。
- @optipedia.info ドメインより登録の手続きを行うためのメールをお送りします。受信拒否設定をされている場合は、あらかじめ解除をお願いします。
- Gmailをお使いの方でメールが届かない場合は、Google Drive、Gmail、Googleフォトで保存容量が上限に達しているとメールの受信ができなくなります。空き容量をご確認ください。