著者:住村 和彦(J-GLOBAL:200901089794489130

OptiVideo 配信 【光学の基礎】 種々の光ファイバー 大モード面積ファイバー LMA直線偏波モード制御

大モード面積ファイバー – Large Mode Area Fiber ( LMA fiber )

光ファイバー中を伝搬するレーザー光の高出力化に伴い、光ファイバー内での誘導ラマン散乱(SRS)や誘導ブリルアン散乱(SBS)といった非線形光学効果が起こりやすくなる。これが高出力ファイバーレーザーの特性を制限する。この非線形光学現象を避けるためにはコア径の大きな光ファイバーか短尺の光ファイバーが必要である。しかしファイバー長を短くすると、相互作用長が短くなり、ファイバーレーザーの効率が低下してしまう。よって、高効率を維持しながら非線形光学現象を抑えるためにはモードエリア(モードフィールド)が大きな光ファイバーが必要となる。そこで開発されたのが、低NA・大口径化された大モード面積(Large Mode Area : LMA)ファイバーである[1-3]。LMAファイバーはその開発の経緯からも分かるように、多くの場合ダブルクラッドファイバー(DCF)である。

通常のダブルクラッドファイバーとLMAダブルクラッドファイバーの違いを図1に示す。

無料ユーザー登録

続きを読むにはユーザー登録が必要です。
登録することで3000以上ある記事全てを無料でご覧頂けます。
ログインパスワードをメールにてお送りします。 間違ったメールアドレスで登録された場合は、改めてご登録していただくかお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

既存ユーザのログイン
   
新規ユーザー登録
*必須項目