1600年頃から様々な研究者によって光の特性が明らかにされてきたが、1800年代になっても光の隠れた特性は発見され続けた。現代ではそれらの特性を応用する事により実用的な装置が開発されているのである。

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ジョン・カーはスコットランドの物理学者であり、グラスゴー大学で物理と数学を教えていた。彼は外部の電界や磁界によって結晶や液体の光学特性が変化する現象を発見した。それらは電気光学カー効果、磁気光学カー効果と呼ばれている。

光が電界の影響を受けている物質に作用するときに生じる現象を総じて電気光学効果という。電気光学効果は吸収度の変化とカー効果のような屈折率の変化によるものに分類される。電気光学カー効果はある物質に電界が印加されたときに、屈折率がその電界の二乗に比例して変化する現象である。磁気光学カー効果は磁化した材料の表面に直線偏光をあてると反射光が楕円偏光になる現象である

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電気光学カー効果を応用することで機械的な動作よりはるかに高速なシャッターの設計が可能であり、ピコ秒レーザーやフェムト秒レーザーのために用いられている。磁気光学カー効果は光磁気ディスクの読み出しに利用されていた。光磁気ディスクはUSBなどのより手軽な記憶媒体の登場により衰退していったが、光と磁気を用いた応用デバイスとして画期的なものであった。

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