モーズリはイギリスの物理学者である。父は海底や海洋生物の調査を行い、現在の海洋学の基礎を築いたチャレンジャー号探検航海に参加した科学者である。学生時代から優秀であった彼は学士の学位を得た直後に原子核の発見などで知られるノーベル物理学受賞者のアーネスト・ラザフォードのもとで研究を行った。

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特性X線の波長の逆数の平方根が原子番号(特性X線を放出する元素の原子核の電荷)の一次関数なる法則をモーズリの法則という。この発見により原子番号の物理的意味が明らかとなり、未発見だった元素の予測が可能となった。

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実験により導き出されたモーズリの法則により原子番号43番及び61番が未発見である事がわかり、後に人工元素のテクネチウム及びプロメチウムで埋められることになる。プロメチウムは原子力電池などに利用されている。当時まだまだ未開の部分が多かった原子レベルの物理的性質がモーズリの発見により切り開かれていったのである。

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