すみれは疑問に思っていた。
なぜ、響のように明るく活発な女の子が、部活動に参加していないのか?

彼女に訊ねてみたところ、『どの部活にしようか迷った挙げ句、決められなかったから』らしい。
第2学年の秋ともなれば、同級生たちは主力人員になっている。
いまさら第1学年に混じってスタートラインに立つのは憚[はばか]られたのだろう。
その代わり響はクラス委員を務めており、生徒会や委員会の集まりに出席して放課後の課外活動としていた。

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