CMOSイメージセンサ(CMOS image sensor)とは

CMOSアクティブピクセルセンサ(active pixcl sensor:APS)ともいう.CCDと同様に,2次元に配列したフォトダイオードから映像信号を取り出す技術の一つであるが,CMOSの特徴は,各画素(ピクセル)に電流増幅トランジスタ,リセットトランジスタ,画素選択トランジスタの最低三つの素子を独立に配置する点にある.画素選択が電圧モードでおこなわれるので,走査形式や順序の自由度が大きく,また,リセットを適切に制御することでノイズを軽減することが可能である.製造過程が通常のLSIプロセスに近いため,各種論理回路や増幅回路を容易にオンチップ化できること,カスタム設計が容易なことも大きなメリットである.固定パターン雑音(fixed pattern noise:FPN)がCCDにくらべて大きいのが弱点であるが,デジタル処理によって,遜色ない映像を得ることができる.