光学ガラスは、クラウンガラスとフリントガラスの2種類に大別される。クラウンガラスは、窓ガラスなどに使用されるソーダガラスを改良したもので、一方、フリントガラスは、カットグラスなどに使用される鉛ガラスを改良したものである。アッベ数50〜55以上がクラウンガラス、それ以下がフリントガラスである。クラウンガラスとフリントガラスの違いを表1に、波長による屈折率の違いについて図1に示した。

表1: クラウンガラスとフリントガラスの違い
アッベ数 硬さ 重さ 屈折率
クラウンガラス 硬い 軽い
フリントガラス 柔らかい 重い

図1: クラウンガラスとフリントガラスの波長による屈折率の違い

両者のガラスで、基準波長のオレンジ色の光(波長λ = 588 nm)に対する屈折率が共に等しい場合、青色の光(波長λ = 486 nm)と赤色の光(波長λ = 656 nm)の屈折率には次の関係式が存在する。

nF: 青色の光(波長λ=486nm)に対するクラウンガラスの屈折率
nc: 赤色の光(波長λ=656nm)に対するクラウンガラスの屈折率
n’F: 青色の光(波長λ=486nm)に対するフリントガラスの屈折率
n’c 赤色の光(波長λ=656nm)に対するフリントガラスの屈折率

無料ユーザー登録

続きを読むにはユーザー登録が必要です。
登録することで3000以上ある記事全てを無料でご覧頂けます。
ログインパスワードをメールにてお送りします。 間違ったメールアドレスで登録された場合は、改めてご登録していただくかお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

既存ユーザのログイン
   
新規ユーザー登録
*必須項目