レーザー発振器は、共振器とレーザー増幅媒質で構成されている。半導体レーザーの増幅媒質は活性層である。半導体レーザーの共振器はファブリ・ペロー共振器であり、ファブリ・ペロー共振器における平面ミラーの役割を果すのが半導体のへき開面である。

へき開とは、漢字では劈開、英語ではcleavageと書く。辞書によると意味は下記である。

結晶が、ある特定の平面に平行に割れること。また、そのように割れやすい性質。その面に垂直な方向の原子イオン分子間の結合力が弱いために起こる。

結晶では原子が規則正しく並んでおり、原子間力の弱いところと強いところが明確に区別できる。結晶の原子間力の弱い特定の方向に傷を入れると(ケガキを入れると)、その結晶はその方向に沿って非常に奇麗な断面で割れる。これをへき開といい、へき開でできた面をへき開面と呼ぶ。

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