有機半導体レーザー(organic semiconcluctor laser)とは

レーザー活性材料などのレーザを形づくる主要な部分を有機半導体材料で構成した固体レーザー.広義には,活性材料に有機材料を用いた光励起レーザーを含める場合もあるが,基本的には電流注入駆動のものを指す有機エレクトロルミネッセンスデバイスから実用的な発光強度が得られるようになった.1990年代初頭から,その実現が期待されてきた.有機半導体レーザーは,広範囲な波長可変性,柔軟性,印刷法などの低コスト製造技術への迎合性など,数多くの特長を有するものと考えられ,将来的にはフレキシブルレーザーなど革新的なレーザーデバイスの実現が大いに期待される.2000年7月に有機注入レーザーの発表がベル研究所からおこなわれたが,現在,その真偽に関する調査がおこなわれており,正式な調査報告が待たれる.