遅延自己ホモダイン(delayed self-homo-dyne)とは

信号を二つに分割し,その一方をある時間だけ遅延させ,その後,ニつの信号を周波数混合して差周波数成分のみを取り出す.取り出した信号の位相は,入力信号の周波数と遅延時間との積に比例するので,遅延時間を適切に選ぶことにより,高速の周波数弁別をおこなうことができる.また,この方法を用いてレーザーのスペクトル線幅を測定することができる.この場合は,遅延時間をレーザーのコヒーレンス時間よリも十分長くし,二つの信号の間の相関をなくさなければならない.レーザーのスペクトルがローレンツ型であれば,二つの信号を周波数混合して得られた信号のスペクトル幅はもとの線幅の2倍となる.