TEM00モード(TEM00 mode)とは

TEM00モードは,ガウシアンモードもしくはガウシアンビームとも呼ばれ,その強度分布が光軸を中心にしてガウス分布しており,分布形状を変えることなく伝搬していく特徴を持つ.TEM00モードは.数式としてはエルミートガウスモードらしくはラゲールガウスモードで展開される中の最低次数のものであり,主として安定型共振器を構成したときに発振する.実際のレーザー発振器においては,安定型共振器の中に開口を押入し,安定型共振器の光軸を中心にして開口の直径を調節することによりTEM00モードを発振させるTEM00モードは,レーザー発振するそのほかの高次モードと比較して,最も良い集光特性を示し,最近では,ビームの空間的特性の良し悪しを決めるうえでの指標(たとえば,M2ファクター)になりつつある.→マイクロチップレーザー,エンドポンプ,ダイオード端面励起