レーザー熱転写(laser thermal transfer)とは

熱源にサーマルへッドなどを用いてインク層の着色物質を局所的に加熱し,紙などの媒体上に転写させ画像を作ることを熱転写記録と呼ぶ.そして,レーザー光を光源としてインク層に光を照射し,インク層に含まれる物質の光熱変換により加熱して転写することをレーザー熱転写と呼んでいる.物質の転写には加熱によるワックスや樹脂の溶融あるいは染料昇華などの現象が利用される.インク層には顔料や染料の着色物質のほかにレーザー光を吸収および発熱する物質としてカーポンブラックや近赤外吸収染料が含有されている.そして,記録用のレーザーには高出力半導体レーザーやYAGレーザーが用いられる.この記録方法では,レーザー光の高い集光性を利用できるので画素サイズの小さな高解像度画像を得ることができる.