レーザー加工(laser material processing)とは

レーザー加工にはレーザー光のエネルギーを利用した切断,溶接,表面処理,形状成形,などがある.レーザー光の波長が赤外域の場合は熱作用による加工であるが,紫外域の場合は光化学的な作用を含む場合がある.また,前者の場合,パルスレーザー光を用いる場合は熱伝導による照射レーザエネルギーの散逸が無視できるため局所的な加工が可能であるが,連続発振のレーザーの場合は熱伝導により照射エネルギーが散逸するため,微細な加工は困難である.赤外から紫外域に渡り連続波長可変の自由電子レーザーの実用化(自由電子レーザー研究所)により,加工に最適な波長の選択が可能となり,レーザー加工に新しい展開が期待されている.→レーザー旋盤,レーザー溶接,自由電子レーザー