並列伝送(parallel transmission)とは

通信や情報システムを構成する各種装置内の信号を送受信する際に用いられる方式で,送受信データを構成する各ビット列を空間的に各伝送チャンネルに割り当てて伝送する.したがって,たとえば16ビットデータを送受伝する際には基本的には16チャンネル以上の伝送路を要する.この場合,チャンネルデータ速度はもとのデータ速度とほぼ同じで済むため,電子回路の動作速度上昇は避けられるものの,チャンネル数分の送受信部が必要となる.本方式は装置内の比較的短距離の伝送に用いられ(最長:数百m),数十km以上の伝送をおこなう幹線系単チャンネル伝送(すべてのビットを時間系列上で多重化し1チャンネルで伝送)と対応をなす.