エルビウム添加ファイバ(erbium-doped fiber:EDF)

エルビウム(Er)イオンをドープした光ファイバ(EDF).希土類イオンの一種であるErイオンは,0.98 μmや1.48 μmの波長の光を吸収することによって1.55 μm付近で発光する.この発光波長が,光通信の信号光波長と一致するため,誘導放出現象を利用することによって光増幅が可能になる.EDFを用いた光地幅をEDFA(erbium-doped fiber amplifier)という.特に,WDM(波長分割多重)システムにおいては,多重化された,1.53~1.56 μmの波長の信号を一括して増幅できるため,WDMシステムのキーデバイスになっている.