2重クラッドファイバーとファイバーディスクは同じ利点を共有する
レーザーの物理的側面では、ファイバーで作り上げたディスク型レーザーが、世の中で主流となる2重クラッドファイバーレーザーと同じ原理を維持していることの確認が重要となる。ファイバーレーザーの利点を引き継がなければ、いくら新しい概念でも意味はない。高効率ファイバーレーザーの特性を生み出している3つの特徴、コアによるレーザー光の閉じ込め、クラッド層による励起光の閉じ込め、そして高い冷却効率、についてファイバーディスクレーザーを比較すると、レーザー光と励起光の閉じ込め効果は同等であり、冷却効率は4面から冷却するファイバーレーザーに比べて1/2に低下するが、両面を冷却板で挟み込めば、断熱材である空気に熱発散しているより、冷却効率も良くなることが分かった。結果として、レーザーの物理からすれば、両者には同じ利点が維持されていることがわかった。
構想するのは簡単だが、実際に開発するのは簡単ではない。当時、高出力レーザー開発でファイバーレーザーを提案したのは、我々(電通大、HOYA,HPK)だけだったので、我々が担当することになった。他のグループは全員がLD励起YAGレーザーの高出力化に注力することになった。産業用高出力LD励起固体レーザーは、10kW Nd:YAG MOPAシステムを東芝、1kW Nd:YAGスラブ型セラミックレーザーシステムをFANAC、そして、1 kW高輝度レーザーとCLBO結晶による紫外波長変換を三菱電機+大阪大学のチームが担当した。
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