光を被測定物に当て、その透過光もしくは反射光のスペクトルを測定する手法を分光法と呼ぶ。測定原理が簡便でありながらも、スペクトル上には被測定物に含まれる分子の構造や種類が反映されるため、広く用いられている化学的分析手法の1つである。透過光や反射光のスペクトルを測定する装置を分光光度計と呼ぶ。ここでは、分光測定の原理と分光光度計の仕組みについて紹介する。はじめに、分光法の原理として、「光のエネルギーと吸収波長の関係」「吸光光度法」「蛍光光度法」「吸光度」について説明する。次に分光光度計の構成を紹介する。分光光度計では、分散素子として用いられる回折格子の扱いが鍵となる。回折格子の原理を説明するとともに、「リトロー型」「ツェルニ・ターナ型」「凹面回折格子型」と呼ばれる回折格子の配置方法を紹介する。最後に、「シングルモノクロメータ方式」と「ダブルモノクロメータ方式」の分光光度計について紹介する。

目次

  • 1. 分光測定の原理

    無料ユーザー登録

    続きを読むにはユーザー登録が必要です。
    登録することで3000以上ある記事全てを無料でご覧頂けます。
    ログインパスワードをメールにてお送りします。 間違ったメールアドレスで登録された場合は、改めてご登録していただくかお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

    既存ユーザのログイン
       
    新規ユーザー登録
    *必須項目