最新の光断層計測:今後の進化
光信号をフーリエ変換して深さ情報を得るフーリエドメインOCTには、広帯域光源を用いるスペクトルドメインOCT(SD-OCT)と波長が高速に掃引する光源を用いる波長掃引型OCT(Swept-source OCT : SS-OCT)がある。
SD-OCTは光源に広帯域SLD(Superluminescent Diode)やSupercontinuum光源を用いて、検出器には分光器を用いる(回折格子とCCDで構築)。対してSS-OCTは波長掃引光源とThorlabsなどで市販されている差分ディテクを用いる。どちらも光学系に稼働部を持たないため、タイムドメインOCT(TD-OCT)より高速である。
SS-OCTはSD-OCTと比べて下記の利点がある
- 高速に画像を取得できる
- 高感度(深部での信号低下が小さい)
- モーションアーチファクトによる感度低下が少ない
- 光学系のロスが少ない(分光器)
SD-OCTの広帯域SLD光源としてはSuperlumが有名である。SS-OCT光源ではAxsun社の光源が有名で、研究にもよく用いられている。SD-OCTの分光エンジンとSS-OCTのディテクタも一般に市販されている。OCT構築をご検討中の方は、下記からお気軽にお問い合わせください。
