レーザーという単語が生まれて数年後、早くも医療への応用が検討され始めました。最も早く臨床応用されたのが眼科で、ルビーレーザーやエキシマレーザーによる血管の光凝固が行われました。近年、近視や乱視を治療する手術として注目を浴びているレーシックにはエキシマレーザーが用いられています。現在では、レーザーは眼科の他に外科、歯科、美容形成などに用いられています。ここでは、診療科別医療用レーザー装置を、用途とともに一覧にまとめました。

診療科別医療用レーザー装置一覧
診療科 使用レーザー 用途
眼科 ルビーレーザー レーザー光凝固、
網膜はく離、
レーシック(近視・乱視治療)
ファイバーレーザー レーシック
エキシマレーザー(ArF) 角膜除去、角膜状切断、レーザー光凝固、
網膜はく離、
レーシック
外科 CO2レーザー レーザーメス、ガン治療、花粉症、アレルギー性鼻炎(鼻粘膜焼灼)
Nd:YAG アレルギー性鼻炎、内視鏡下の凝結・止血・切開、いびき治療
アルゴンレーザー 光線力学療法(光線力学治療)
半導体レーザー
(InGaAsP)
PDT、外科手術(内視鏡下の凝結・止血・切開)、
いびき治療
歯科 CO2レーザー レーザーシーラント、知覚過敏の治療、根管治療、色素沈着の除去、エナメル質の耐酸性強化
Er:YAGレーザー 歯槽膿漏治療、色素沈着の除去、ガムホワイトニング、
硬組織(骨・歯)の削、歯肉・粘膜の切開・切除
Nd:YAGレーザー 歯槽膿漏治療、レーザー麻酔、ガムホワイトニング
アルゴンレーザー ホワイトニング(漂白)、色素沈着の除去、エナメル質の耐酸性強化
HeNeレーザー 口内炎の治療、顎関節症の疼痛治癒・緩和
半導体レーザー 顎関節症の疼痛治癒・緩和、レーザー麻酔、インプラント周囲歯肉の整形、ホワイトニング、骨髄の診断、知覚過敏
美容形成
皮膚科
CO2レーザー アザ、シミ、ソバカス取り
Er:YAGレーザー 傷跡、酒さ、入れ墨、皮膚線状、黒子、イボ、表皮母斑、脂漏性角化症、老人性色素母斑など
Nd:YAG 入れ墨、青色母斑、太田母斑、ケロイド、にきび、シワ
アレキサンドライトレーザー シミ、太田母斑、脂漏性角化症、外傷性入れ墨、入れ墨、にきび、脱毛
色素レーザー 単純性血管腫(赤アザ)、シミ、ソバカス取り
ルビーレーザー アザ、シミ、ソバカス取り、ほくろ、老人斑、扁平母斑、太田母斑
半導体レーザー アザ、シミ、ソバカス取り、脱毛
整形外科 半導体レーザー
(GaAlAs)
頭痛、むち打ち、五十肩、肘痛、胸痛、腰痛、関節痛などの各種痛み、神経麻痺、挫傷、擦過傷、熱傷、
ケロイドの治療
  • ※シーラント:虫歯になりやすい波の溝を樹脂で埋める方法。
  • ※ガムホワイトニング:歯ぐきのホワイトニング

シミ、レーシック、入れ墨除去、いびき治療などは自由診療であり、保険が適用できない。レーザーを使った医療に限らず、自由診療の手術を受ける際は、手術内容やその危険性、失敗後の対応などを十分に理解したうえで手術に望むべきである。またレーザー脱毛はエステなどで広く一般に広まっているが、レーザー脱毛は厚生労働省により医療行為と定められているため、医師免許を有しないものによる脱毛行為は違法である。

参考文献

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