中赤外検知器(medium wave infrared detector:MWIR)とは

中(間)赤外検知器とは,MWIR detectorとも呼ばれ,宇宙,天文,医療,農薬,環境など,幅広い分野で使用されている.最近特にガス分析用検知器として注目されている.この検知器が対象としている光検出波長は,1.5 μmから5.6 μmである(分野によっては,中赤外の定義されている波長域が異なっている),代表的な検知器材料は,PbS,PbSe,InAs,InGaAs,InSb,HgCdTeなどで,古くから使われている.シリコン検知器にくらべるといまだ結晶材料,製作プロセスの完成度が低く,検知器特性として改善すべき点が残っている.また.この光波長域は,目に優しい(アイセーフティ)領域であることから,今後ますます多くの分野で,活発に利用される検知器として注目を浴びている.