直接製版(computer-to-plate)とは

コンピュータで作成した文書や画像から中間写真フイルムを介さないで直接に印刷用版を作成すること.この作成にはフォトンモードとヒートモード記録がある.フォトンモード記録では光源としてArイオンレーザーなどを用いて可視光領域まで分光感度を拡張した高感度フォトポリマーに光照射をおこない,溶液による現像後,印刷用版を得ている.一方のヒートモード記録では,高出力半導体レーザーやYAGレーザーを光源として用い,レーザーアブレーションや溶融型熱転写により金属版上に画像を形成して平版用印刷版を作成している.この方法では,印刷機の版胴に巻かれた記録媒体上に直接レーザー照射により印刷画像が作成されるので,印刷工程のフルデジタル化が実現できる.→デジタル印刷