テラヘルツ電磁波(THz-radiation,terahertz electromagnetic waves)とは

本来は,周波数がテラヘルツ領域(1 THz,300 μm,33 cm-1=4.1 meV)の電磁波を示す.今後の技術動向により,どのような共通認識ができあがるかわらないが,最近の国内外の学会では,光と電波領域の間にある,およそ100 GHz(GHz=109 Hz,波長3 mm)から,10 THz(波長30 μm)の電磁波のこととしているこの領域は,いわば電波と光の端境領域であり,いままで適切な光源や検出器が少なかったため,未発見・未解明のさまざまな現象が数多く潜んでいると考えられている領域である.しかし,その透過特性や電波開発の意味から,新たな画像システムや通信の手段となるため,大きな期待が寄せられている.