2光子相関(two-photon correlation)とは

二つの光子の間の相関を2光子相関と呼び,通常は二つの検出器の光子計数信号の相関として測定される,光子計数信号の頻度は光強度に比例するという仮定のもとに古典的な強度相関として理解できるケースと,同一ビーム内の2光子の間に負の相関が観測されるアンチバンチングのように量子力学的解釈が必要なケースがある.2光子相関測定の草分けとなったのは1956年のHanbury BrownとTwissの光電流による強度相関測定の実験で,輻射場の2次の相関関数を測定するタイプのものであった.2光子相関測定はその弱い極限における測定に相当する.1987年にMal1delらが干渉計型の配置によって検出器の応答時間よりも短い時間幅を測れること,またパラメトリック蛍光の光子対を用いることで量子力学的な干渉効果が観測できることを示し,以後,量子力学的非局所性などの実験的確認手段の一つとして注目されている.