コヒーレントレーザーレーダ(coherent laser radar)とは

レーザー光を各種目標物(大気小の粒子,建物などの固体目標など)に向けて照射し,そこからの散乱光や反射光を検知して,目標物までの距離や方位などの情報を得るための装置を一般にレーザーレーダと呼ぶ.生じた散乱光や反射光と照射光とを干渉させ,干渉波を検知に利用すると(光ヘテロダイン検波と呼ぶ),高感度な検知が可能となったり,干渉波の周波数を測定することで(干渉波の周波数がドップラーシフト量に対応するため)目標物とレーザー装置の相対速度の情報を検知することが可能となる.このような光ヘテロダイン検波を利用したレーザーレーダのことを,レーザー光のコヒーレントな性質の一つである可干渉性を利用しているために,コヒーレントレーザーレーダと呼ぶ.