ファイバ型デバイス(fiber device)とは

光ファイバに何らかの加工を施して作製された光デバイスの総称.光ファイバ型合分波器や分岐合流器などはすでに広く用いられている.このほかに,細径のフェルール中に2本のファイバを挿入し,十数μmの間隙を介して対向させ,微小なファブリ・ペロー干渉系を形成したデバイスが開発されている.ファイバファブリ・ペローと呼ばれ,フィルタやひずみセンサ,波長掃引器などに利用されている.また,光ファイバに強力な紫外線(エキシマレーザー光などを利用)を照射した際に,コア内に屈折率変化が発生することが知られているが,この効果を利用し,コアの軸方向に沿って周期的な屈折率変動を生成し,伝搬光の特定波長成分のみを反射させるファイバグレーティングと呼ばれるデバイスも開発された.このデバイスもフィルタや各種センサに用いられ,さらに光伝送系における分散補償器としても期待されている.