フェムト秒X線(femtosecond X-ray)とは

パルス幅が数百フェムト秒以下の極短パルスX線を,一般にフェムト秒X線と呼ぶ.極短パルスX線は,生命科学,材料科学などの分野で,主に過波現象解明のため分光光源として必要性が高まっており,各種の発生方法が研究されている.数十ps程度のパルス幅のX線は,シンクロトロン放射光により発生が可能であり実用化されている.さらに,フェムト秒X線の発生方法としては,(1)フェムト秒レーザー生成プラズマX線,(2)高エネルギー電子ビームによるフェムト秒レーザー光の散乱(レーザーコンプトン法),(3)自由電子レーザーなどの方法が,現在研究されている.