分散補償デバイス(dispersion compensation device)とは

光通信方式において,伝送路ファイバや伝送路中に使用される光部品の「分散特位」により,送信端のトランシーバから発光される光信号スペクトルが受信端でひずむ現象が起こる.特に10 Gbit/s以上の高速伝送システムや1500 km以上の長距離伝送システムでは,このスペクトルひずみが原因で伝送特性の劣化が起きるため,このひずみを補償する分散補償デバイスと呼ばれる光部品が必要となる.「分散特性」は,群遅延速度の波長依存性によって生じる波長分散(chromatic dispersion)と,伝送路ファイバの真円度に依存するPMD(polarization mode dispersion)とに分類される.