遠隔計測(remote sensing)とは

一般的には,対象物に対して少なくとも数m以上の距離をおいて,非接触でおこなう計測法をいう対象物が発する何らかのシグナルから情報を得る方式であり,光あるいは電磁波がそのシグナルとなる場合が多い.その際,対象物に特別の刺激を加えないで計測する「受動的(passive)」な方法と,人為的に刺激を与えてその応答を見る「能動的(active)」な手法とがある.レーザーレーダをはじめ,レーザーを用いたリモートセンシングは能動的な手法である点に特徴がある.そのため,対象に向かって発射するレーザービームのコヒーレンスや出力の向上および短パルス化などにより,受動的な方法より感度や時間・空間分解能を高めることができる.