ファイバーブラッググレーティング(Fiber Bragg Grating:FBG) とは、光ファイバーのコアの屈折率に周期的な屈折率変化が形成されているファイバー型デバイスである。
ゲルマニウムを含む石英系光ファイバーのコアに、強い青色光を透すとファイバーの屈折率が著しく高くなる。この屈折率増大現象を用いてファイバー中に回折格子を書き込んだものをFBGと呼ぶ。書き込み光源には193 nmもしくは248 nmのエキシマレーザーが用いられる。光ファイバーに対して周期的なパターンを持つ干渉マスクを介して光を照射することで、屈折率が周期的に変化する構造を書き込む。

屈折率変化はグレーティング(回折格子) として働き、グレーティングの周期が作るブラッグ反射条件を満たす波長の光のみを反射させることができる。グレーティングを光ファイバー中に非破壊的に形成できるため、低損失・小型・高信頼性・伝送用光ファイバーとの高い整合性など多くの利点を有してる。図1 にFBG の構造を示す。

ファイバーブラッググレーティング

図1:ファイバーブラッググレーティング

ファブリ・ペロー型ファイバーレーザーは図2(a) のようにレンズとミラー ( 空間素子) で帰還させるタイプと、(b) のようにFBG で帰還させるタイプがある。

ファイバーレーザーの帰還素子

図2:ファイバーレーザーの帰還素子。(a) 空間素子を用いた構成,(b)FBG を用いた構成

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